胃潰瘍と同様にヘリコバクター・ピロリ菌感染が原因であることが多いですが、胃潰瘍よりも割合は高い報告が多く、胃潰瘍よりも若年者に認められることが多いです。
胃潰瘍と比べて食後に痛くなるよりも早朝空腹時に痛みが認めることが多いです。
若年者に認めることが多いことによりきちんと上部消化管内視鏡検査を行われずに薬だけで経過を診てしまい、ある程度の年齢になってからの胃癌検診で瘢痕(傷跡)として発見されることも少なくありません。
しかし、背景にヘリコバクター・ピロリ菌感染が関与しているのであれば粘膜変化の少ないできるだけ若年から除菌治療をした方がそれだけ胃癌のリスクを下げていくことができることや、数は少ないもののクローン病を見逃してしまうこともあり、できるだけ上部消化管内視鏡検査を受けられた方がよろしいと考えます。
ピロリ菌についてはピロリ菌の項目を参照。
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