胃がん
■胃がんについて
ヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連が認められ、除菌治療が進んできています。それによって徐々に罹患率は減ってきておりますが、依然として男性では第一位・女性でも第三位・全体では第一位の罹患率を認めている最も日本で多い癌です。
これに対して、死亡率は男性で第二位・女性で第四位・全体では第三位であるとともに罹患率以上に劇的に死亡率は下がってきております。これは内視鏡の進歩により、より早期な胃癌が見つかるようになり、その胃癌を内視鏡によって治療切除ができるようになってきたためです。
特に2016年度より杉並区では全国に先駆けて対策型胃ガン検診に内視鏡を導入し、2017年度からは次々と他の自治体でも導入されてきております。
ピロリ菌除菌治療が進むことにより罹患率が減り、内視鏡検査によって死亡率が下がっていけば、今後さらに胃癌により苦しむ方が減ってくると考えられます。胃癌は早期癌で発見されれば、約98%の方が助かりますが、進行癌になるにつれて5年生存率(癌が見つかってから5年間生存している割合)も下がっていきます。
したがって、内視鏡検査を怖がらずに、また除菌治療が成功したからといって内視鏡検査を受けないことのないようにしっかりと経過を追っていくことが重要と考えられます。