よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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気管支喘息(ぜんそく)

■気管支喘息(ぜんそく)とは?

  空気の通り道である気道に遺伝的な要因・環境因子などが関わる慢性的な炎症を起こしてくる病気であり、気道の過敏性の亢進と可逆性(発作でないときには元に戻る)の気道狭窄を起こします。

  近年有病率が急激に増加しており、小児で8~14%、成人で約9~10%と言われています。
ぜんそく

■原因など

  発病に関わる因子としては、遺伝子・アトピー体質などのアレルギー素因・気道の過敏性・ダニ、ハウスダストのアレルゲン・ウイルスなど呼吸器感染症などがあります。出生時の低体重や肥満なども影響すると言われています。

  増悪に関わる因子は大気汚染・運動・過換気・感染・喫煙・飲酒・ストレスなど、様々なものがあります。また、咳喘息と言われるような病態も前段階と考えられており、約3割が喘息に移行すると言われています

■症状について

症状は咳・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)・呼気性呼吸困難(主に息を吐くときに苦しくなる)などがあり、発作は季節の変わり目や夜間・早朝に多いですが、通年性で一年中発作を起こしやすい人がいます。

■治療について

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  治療は発作時の治療と発作を起こさないようにする日常に治療があります。発作を起こさないようにするためには、重症度に関わらず気道の炎症を抑えるために、ステロイドの吸入薬を用います。その他に重症度や原因により薬剤を追加します。発作時の治療は程度に関わらずβ2刺激薬の吸入を行います。

  程度によっては点滴や酸素吸入・アドレナリン注射などを必要とすることもあり、時に人工呼吸器管理となることもあります。吸入ステロイドは大切な薬ですが、口腔・咽頭カンジダ症の原因となることがあり、吸入後に必ずうがいをするようにしてください。

  β2刺激薬の吸入もとても大切な薬ですが、極端な使用は心臓への負担となることがありますので、いずれも処方された主治医の注意を守るようにしてください。
 
 発作の予防のためには、こまめな部屋の掃除などでアレルゲンの除去を行ったり、禁煙・風邪などの感染の予防が大切です。また、発作を起こさないようにする薬は症状がなくても勝手に辞めてしまうことなく、しっかりと定期的に使用していくことが重要です。

  なお、慢性的な咳嗽があり気管支喘息と考えられて治療をされているにも関わらず治らない方が時にいらっしゃいます。そのような方の中に逆流性食道炎の方がいらっしゃることもわかっております。

  治療を行ってもなかなか改善しない慢性的な咳嗽があれば、一度消化器内科を受診して上部消化管内視鏡検査を受けることをお勧めします。


・逆流性食道炎の記事はこちら

よしひさ内科|原田院長
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