よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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下部消化管内視鏡検査

■下部消化管内視鏡検査について

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  下部消化管内視鏡検査は、肛門から一番奥の盲腸まで内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を観察する検査で、癌やポリープ、潰瘍、炎症、痔などの有無や程度を調べる検査となります。

 方法は
①前日よりカスの残りにくいお食事を摂っていただき、寝る前と当日に下剤を服用していただき腸の中を空っぽの状態にします。
②腸が空っぽの状態になると肛門から盲腸へ向けて内視鏡を進め、空気もしくは炭酸ガス(当院での検査では炭酸ガスも選択可能です。炭酸ガスを使用するとお腹の膨満感は少なく検査を受けることが可能です)を入れながら大腸粘膜を詳細に観察します。

  この際にお腹の張る感じや痛みが生じることがあり、必要に応じて鎮痛剤を使用することがあります。検査中に、必要な場合は鉗子という器具を用いて、約2mm大の組織を採り、顕微鏡検査を行う場合があります(生検と言います)。
下部消化管内視鏡検査
  しっかりと下剤を飲んでいただいたにも関わらず検査前の処置が不十分であることや、腸管の癒着や強い痛みがある場合は無理をせずに検査を途中で中止して、後日別な方法を御提案する場合があります。

 検査後は約一時間程度お休みになられてからお帰り下さい。空気もしくは炭酸ガスが入り検査を行うため、お腹の張りが残ることがありますが、トイレでガスが出てくると徐々に楽になってきますので、御心配なさらないでください。炭酸ガスの場合は空気と比べると格段に血液中への吸収率が高いため、張りは軽いですし、楽になるのも早くなります。

 検査には偶発症の可能性があり、出血・穿孔(穴が開くこと)や、麻酔薬によるアレルギー性ショックなどが主な偶発症です。日本消化器内視鏡学会が調査した偶発症の頻度は、0.012%(8300人に1人)、死亡率は0.00082%(12万人に1人)でした。万一、偶発症が発生した場合は適切に処置・治療をさせていただきます。治療の中には入院治療・緊急開腹手術治療が必要となるような場合もあります。

 ポリープの治療を行った場合は偶発症の発生頻度は高くなり、0.34%(300人に1人)でした。偶発症の中でも特に出血(血便)が多く、内視鏡手術後3日以内に起きることが多いと言われています。術後は抗生物質・止血剤などを服用していただき、一週間から10日程度は食事・飲酒・スポーツなど生活上の制限がありますのでご注意ください。
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  その間には重要なお仕事・出張・ゴルフ・旅行などの予定は入れないでください。偶発症が生じた場合には緊急処置・入院・手術などが必要になることがあります。

 大腸のポリープは腺腫という腫瘍性ポリープであることが多く、癌化の危険性があるため積極的に切除を行うことが多いです。切除すべきポリープの数が多い場合・大きさが大きい場合・切除により出血の危険性が高い場合・60歳以上の方・出血傾向など合併症がある方は御紹介の上、吸引での治療をお勧めすることもあります。

 鎮静剤・鎮痛剤を使用しての内視鏡検査も行っております。完全に寝てしまい意識がなくなってしまう状態ではなく、半分寝たような「ぼーっ」とした状態で検査をお受けいただくこととなります。

  ただし、このような薬剤には検査による上記偶発症の他に、特に呼吸が浅くなってしまう(呼吸抑制)・血圧が下がってしまう(血圧低下)といって重たい偶発症があります。そのため、検査後は約一時間程度クリニックでお休みいただき、当日の自転車・車を含めた乗り物の運転、危険な仕事などは避けるようにしてください。

 検査の機械・処置具による感染の予防・安全のため検査前に血液検査にて感染症(具体的にはB型肝炎・C型肝炎・梅毒)を確認するとともに薬剤使用による肝機能障害・腎機能障害・血球減少を避けるために血液検査を行わせていただいております。

  また、下部消化管内視鏡検査の場合は胃腸の動きを止める注射(鎮痙剤といいます)を原則使用しております。その際に心臓に持病のある方は不整脈などを認めることがあるため、安全のために検査前に心電図検査を施行させていただいております。尚、この鎮痙剤を使用した場合は当日の自転車・車を含めた乗り物の運転や危険な仕事などは避けてください。

  さらに腸閉塞の状態にある方が検査前の下剤を服用すると症状が悪化したり、場合によって穿孔をきたす危険があるため安全確認のために事前に腹部レントゲン撮影を施行させていただきます。
よしひさ内科|原田院長
お問合せはTEL: 03-5327-5577
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