脾臓が腫れて大きくなった状態を脾腫といいます。概ね腹部超音波検査にて診断されますが、2倍以上に大きくなると左上腹部に触れてきて診断できることもあります。
原因は
①肝硬変・門脈の閉塞・心不全などによる脾臓のうっ血
②感染による炎症や膠原組織に反応した脾臓の細胞の増殖
③脾臓で血球が大量に破壊される溶血性貧血や特発性血小板減少性紫斑病
④慢性・急性白血病や悪性リンパ腫などの血液の病気
などがあります。
いずれも原則は原因疾患に対する治療となりますが、脾臓そのものに原因がある場合は脾臓摘出術を行うこともあります。