肝臓にできてくる良性腫瘍の中では最も頻度が多く、成人の1-5%に認められるため、ドックなどで見つけられることが多いです。やや女性に多い傾向があります。無症状であり、経過を診てくことが多いが、大きくなってきたりすることがあると周辺臓器の圧排や破裂によってお腹の不快感や腹痛をきたすことがあります。
基本的には治療の必要はありませんが、大きくなってきたりする可能性があるので、定期的な画像検査(腹部超音波検査や腹部CT検査など)を行っていく必要があります。
悪性ではないので心配ないと言われると安心しきってしまいそのまま放置してしまう方が非常に多いですが、変化していく可能性はありそれを経過を追って診ていくことは重要です。決して放置することなく、医師に指示された間隔でしっかりと経過を診ていくようにしましょう。我々医師は、必要ないものは決して経過を診ましょうということはありません。