よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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慢性肝炎(アルコール性)

■慢性肝炎(アルコール性)について

よしひさ内科01
  アルコールを多量に摂取することにより肝細胞に障害を起こす病気をアルコール性肝障害といいます。1日に平均アルコール摂取量が60g以上の方を指します。60gというのはおよそビールで1500ml・日本酒で4.5合程度です。正確に計算をされたい方は以下の計算式に当てはめてください。

アルコール量(ml)*度数(%)*0.8=アルコール摂取量(g)
例えば5%のビール1500mlでは、1500*0.05*0.8=60gとなります。
慢性肝炎
  肝臓の脂肪代謝障害によって中性脂肪が肝細胞内に蓄積した状態であるアルコール性脂肪肝はおおむね禁酒により比較的速やかに改善してくる軽症型です。

  そこから肝細胞周辺の線維化が起こってくるアルコール性肝線維症や肝細胞の炎症・壊死を起こしてしまうアルコール性肝炎を経て、アルコール性肝硬変に至ります。1日に日本酒6-7合を20年程飲酒した際のアルコール性肝硬変の発症は40-50%と言われております。そして、さらには肝癌へと進展してしまいます。

 近年B型肝炎やC型肝炎の治療法が著しく進歩したため、新規の肝硬変や肝癌の方におけるアルコール性肝障害や非アルコール性脂肪性肝障害の割合は年々増加していると言われております。

 治療の原則は禁酒を行っていくことですが、離脱症状や依存症など精神科との共同での治療を行わざるを得ないことも残念ながら多いです。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。

 *余談ですが、一日の平均アルコール摂取量が20g以下の方を非アルコール性と呼び、60g以上の方はアルコール性と呼びます。その中間の20gより多く、60g未満の方に対しては現在の基準では正式な名称はありません。
よしひさ内科|原田院長
お問合せはTEL: 03-5327-5577
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