よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科
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痔核、直腸粘膜脱症候群
■痔核、直腸粘膜脱症候群について
痔核は排便時にいきみや妊娠・出産時の腹圧上昇によって肛門管内の痔静脈がうっ滞を起こし静脈瘤の状態となったものです。肝硬変が原因で起こることもあります。
歯状線(肛門部分の粘膜の境)を境界として内痔核(中の痔)と外痔核(外の痔)に分けられます。内痔核は排便時の脱出や出血が慢性的に認められますが、痛みは少ないです。
排便習慣の改善と薬物治療により改善することも多いですが、改善しない場合は外科治療となることもあります。
直腸粘膜脱症候群は排便時に過度のいきみを繰り返すことにより直腸粘膜が障害され、びらんや線維化が起こり直腸に潰瘍や隆起性病変を形成する病気です。出血・粘液の排出・排便困難・残便感などを認め、内視鏡所見では直腸癌を見間違われることがあり、注意を要する病態です。
治療は多くは排便習慣特にいきみの習慣を改善することにより、必要により排便コントロールのために緩下剤を使用することもあります。
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