機能性ディスペプシアが上部消化管の機能障害であるのに対して、下部消化管の機能障害がこの過敏性腸症候群です。癌や潰瘍・炎症などがないにも関わらず、下痢・便秘・腹痛などが持続してしまうのがこの病気です。
不安やストレスが病状を助長されると言われており、午前中に症状が強くなる傾向があります。症状により下痢型・便秘型・下痢便秘型・腹痛型・腹部膨満型に分かれます。
生命に関わる病気ではないですが、生活の質(QOL)を著しく低下させてしまうことがあるため、非常に重要な病気と考えられ、一般人口の15%前後に認められるということからもそれほど少なくない病気であると考えられます。