よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科
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潰瘍性大腸炎
■潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)について
慢性に経過して大腸粘膜に炎症を起こしてくる病気であり、厚生労働省の特定疾患に指定されています。しかし、食生活の変化に伴い近年は患者数の増加が著しく、昭和60年には11,000人であったものが平成9年には51,000人、平成20年には10万人を超え、平成26年には17万人を超えています。それに伴い軽症の潰瘍性大腸炎の方は難病指定されにくくなっております。
直腸より連続して口側に向かって拡がっていくのが特徴であり、炎症が10年持続してしまうと大腸癌の発生のリスクがあると言われています。
以前は内服薬や坐薬・注腸剤などを用いて自覚症状を抑えることが治療の目標となっていましたが、最近では点滴や注射剤になるものの新薬が開発されたことにより炎症のコントロールがかなり良好となり、症状のみならず内視鏡を行い生検を行っての組織学的な粘膜治癒(顕微鏡でも炎症が抑えられている状態)を望めるような時代になってきております。
病態に応じて薬を使い分けながら、大腸癌が発生しないように少なくとも年に1回は下部消化管内視鏡検査を行っていくことが重要と考えられます。
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