胃過形成性ポリープと胃底腺ポリープの2種類があります。胃過形成性ポリープはヘリコバクター・ピロリ菌の感染による慢性炎症によって起こるとされ、頻度は低いものの大きなものでは癌化の可能性もあります。
除菌治療により70-80%は小さくなったりなくなったりします(ポリープのみでは保険適応外)。胃底腺ポリープは通常は癌化の可能性はないと考えられ、ヘリコバクター・ピロリ菌との関連も少ないと言われていますが、近年類似した形になる胃底腺型胃癌が報告されています。
いずれにしても、発見されれば定期的に上部消化管内視鏡検査を行い経過を診ていく方が良いでしょう。
悪性ではないので心配ないと言われると安心しきってしまいそのまま放置してしまう方が非常に多いですが、変化していく可能性はありそれを経過を追って診ていくことは重要です。決して放置することなく、医師に指示された間隔でしっかりと経過を診ていくようにしましょう。
我々医師は、必要ないものは決して経過を診ましょうということはありません。