浮腫みは医学用語では「浮腫」といいます。浮腫というのは細胞と細胞の間に液体が貯留してしまった状態をいいます。原因はさまざまなものがあります。全身に認められるものと局所に認められるものがあります。
全身に認められるものは、うっ血性心不全・腎不全・妊娠・薬剤性・低栄養・ネフローゼ症候群・肝硬変・甲状腺機能低下症・敗血症などがあります。
局所に認められるものは、上大静脈症候群・深部静脈血栓症・蜂窩織炎・関節炎・特発性浮腫・リンパ浮腫などがあります。いずれも原疾患に対する治療が基本となります。
この中でも特発性浮腫は原因不明の浮腫であり、したがって原疾患に対する治療が行えません。20～50代の女性に認めることが多いですが、男性にも認められることがあります。
朝から夕方にかけて１kg以上、体重が増加し、時には２～３kgも増加することもあります。立ち仕事やデスクワークであまり動かない方などに多く認められます。
頭痛や倦怠感・うつ症状などを認めることがあり、神経質でストレスを抱えた方に多いと言われます。原因は不明ですが、重篤な病気ではないので怖がらなくても大丈夫です。
治療は栄養バランスを整え、過度なダイエットを行わず、塩分摂取を控え、過剰な水分摂取を避けるようにします。弾性ストッキングなどを用いる方法もあります。
長時間の立位や座位を避け、適度に足を動かすような運動をするようにします。寝るときに足を高くして休むのも効果的です。薬では漢方薬がよく用いられます。
