腎臓の良性腫瘍であり、ドックや他の病気のために行った腹部超音波検査にて偶然見つかることが多いです。その名の通り、血管・平滑筋・脂肪の成分からなる腫瘍です。
中高年の女性に多く、約80%は単発ですが、指定難病である結節性硬化症に合併するものが20%程度あり、その場合は両側性・多発性に認めることもあります。
基本的には無症状ですが、4cmを超えてくるような大きさになると腹痛・血尿・血圧上昇などを認めることもあり、自然破裂するとショックになることもあります。
症状を有する場合は治療の対象となることがあり、治療は動脈塞栓術や手術となります。
基本的には良性腫瘍ですが、徐々に育ってくることがあり、4cmを超えると症状を認めてくる可能性があるので、定期的に腹部超音波検査や腹部CT/MRI検査などで経過を診ていく必要があります。