よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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甲状腺機能亢進症、低下症

■甲状腺機能亢進症、低下症とは?

  甲状腺は頸の気管の前面にある蝶々のような形をした臓器です。重さが10~20g、高さ2.5~4cm、幅1.5~2cm、厚さ1~1.5cm程度の臓器ですが、ホルモンを分泌する内分泌腺の中では最も大きいものになります。
甲状腺
  甲状腺ホルモンの働きは身体の新陳代謝を活発にすることです。したがって、機能亢進症では新陳代謝が活発になりすぎてしまい、易疲労感・体重減少・下痢・動悸・息切れ・発汗過多などの症状が出現します。逆に機能低下症では新陳代謝が低下してしまい、体重増加・浮腫み・便秘・こむら返り・無気力などの症状が出現します。
  脳の一部である下垂体というところから分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)というホルモンの刺激により、ヨウ素(主に海藻などに多く含まれます)を原料に甲状腺ホルモン(T3・T4)が作られます。治療の際にはTSH・T3・T4の3つ全てが基準範囲内におさまることを目標に治療を行っていきます。

■代表的なものはバセドウ病

よしひさ内科01
  機能亢進症の代表的なものがバセドウ病と呼ばれる病気です。関節リウマチの項目でも触れる自己免疫による病気です。甲状腺刺激ホルモンの受容体に対する自己抗体がつくられることにより持続的に甲状腺が刺激され続けてしまう病気です。20~50代の女性に多く、男性の4倍と言われます。

前述の甲状腺機能亢進による症状の他に、甲状腺が腫れ、眼球突出を認めます。治療は抗甲状腺薬を服用していき、効果が乏しかったり、服薬できないような場合には手術を行うこともあります。

 機能低下症の代表的なものが橋本病(慢性甲状腺炎)と呼ばれる病気です。こちらも自己免疫による病気です。20~50代の女性に多く、加齢とともに増加します。前述の甲状腺機能低下による症状の他に、こちらも甲状腺の腫れを認めることが多いです。治療は甲状腺ホルモン剤の服用となります。
よしひさ内科|原田院長
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