よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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骨粗しょう症

■骨粗しょう症とは?

  骨密度の低下と骨質の悪化により骨折のリスクが高くなる病気です。骨の強さは70%程度が骨密度、30%が骨質により規定されると言われています。骨質は測定することは困難であるため、骨密度を測定することにより診断します。

 骨は日々古い骨が吸収され、新しい骨が形成されて維持されています。古い骨を吸収する細胞が破骨細胞で、新しい骨を形成する細胞が骨芽細胞です。この骨芽細胞の働きを破骨細胞の働きが相対的に上回ることにより骨密度が減少します。
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  骨折は椎体骨折と非椎体骨折に分けられます。椎体骨折(背骨の骨折)は腰痛の原因となり身長低下や変形により逆流性食道炎や呼吸機能低下をきたします。

  非椎体骨折では大腿骨近位部(太ももの骨の腰の辺り)・橈骨遠位部(手首の骨)・上腕骨近位部(肩の骨)に多く、特に大腿骨近位部骨折は寝たきりの原因となってしまうことがあります。

■診断について

  診断には血液検査・レントゲン検査・CT検査・超音波検査などがあります。良く用いられる超音波検査とレントゲン検査ですが、超音波検査は被曝がなく簡便ですが、精度は低めです。レントゲン検査は多少の被曝があるものの骨密度減少を鋭敏に検出されるため標準的検査となっております。
診断
  また、血液検査では骨代謝マーカーと言われ、骨の形成が少ないのか、骨の吸収が多いのかを調べることができ、使用薬剤の選択や治療効果の判定に用いられます。

■治療について

  治療は生活習慣の改善と薬があります。日常生活の改善は、積極的なカルシウムの摂取を行い、腸管からのカルシウムの吸収に必要なビタミンDや骨形成や骨質の改善に必要なビタミンCやビタミンKを摂り、負荷をかけると骨は強くなるため、適度な運動を行うようにします。

  薬はカルシウム剤やビタミンDやビタミンKの他に、骨の吸収を抑えるような薬と骨の形成を促すような薬があります。骨の吸収を抑える薬で良く用いられる薬でビスホスホネートという薬があり、非常に強力な吸収抑制効果を持ち、骨折防止効果が認められています。毎日飲む薬・週に1回の薬・月に1回の薬から、最近は1年に1回の点滴まで、その方のライフスタイルに合わせた使用方法があります。

  非常に効果があるものの、内服薬は飲み方が少し煩雑であり、起床時にコップ1杯の水で飲み、その後30分間は水以外を摂ったり、横になることができないです。

 ビタミンDを多く含む食材は、シラス干し・焼き紅鮭・イワシ・サンマ・サバなどです。ビタミンKを多く含む食材は、ブロッコリー・小松菜・ほうれん草・モロヘイヤ・納豆などです。ビタミンKは血液を固める働きがあり、抗凝固薬であるワーファリンを飲んでいる方は摂取しないようにしてください。

 他の原因で骨粗鬆症になる続発性骨粗鬆症もあります。甲状腺機能亢進症・原発性胆汁性胆管炎・関節リウマチ・慢性閉塞性肺疾患・ステロイドやワーファリンの服用、などで骨粗鬆症となることがあります。
よしひさ内科|原田院長
お問合せはTEL: 03-5327-5577
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