よしひさ内科クリニック|一般内科、消化器内科、内視鏡内科

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)、禁煙外来

■慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

  タバコの煙を中心とする有害物質の吸入により、肺に慢性の炎症が起こった結果、気道の狭窄などの閉塞が起こり呼吸困難を起こしてくる病気です。原因の多くは喫煙であり、40歳以降に発症し、加齢とともに増えていきます。男性に多いです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
  40歳以上では8.6%の有病率と言われ、日本人の死因の第10位です。

■原因

  原因は遺伝的な要因の他に、喫煙・大気汚染・呼吸器感染症などがあります。特に喫煙者の15~20%に慢性閉塞性肺疾患が発症すると言われ、逆に慢性閉塞性肺疾患の90%は喫煙者と言われています。

■症状について

  症状は慢性の咳・喀痰・進行性の労作時の呼吸困難・時に喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)などを認めます。進行すると体重減少・精神症状などを認めます。

 治療の大原則は禁煙です。薬は気管支を拡張させることを目的に、長時間作用型のβ2刺激薬を用いられることが多いです。感染は増悪の最危険因子であり、感染予防のためにインフルエンザ予防接種や肺炎球菌予防接種を受けることが推奨されます。

  進行すると在宅酸素療法を行うことがあります。(在宅酸素療法を受けている方の約40%が慢性閉塞性肺疾患の方です。)

禁煙外来について

   禁煙には禁煙外来という方法もあり、薬によっては保険の対象となります。保険の対象となるには以下の4つの要件を満たすことが必要です。

①ニコチン依存症のスクリーニングテストでニコチン依存症と診断された場合(タバコに関する10個の質問があり、それに対して5個以上該当した場合)
②ブリンクマン指数が200以上(一日の喫煙本数×喫煙年数:一日20本の10年間であれば、20×10で200です)である場合(ただし35歳未満はその限りではありません)
③直ちに喫煙することを希望している場合
④禁煙治療の説明を受けて、禁煙治療を受けることを文書により同意している場合。

  しかし、よく誤解をされている方が多いのですが、薬を飲めば勝手に禁煙ができるわけではありません。薬を飲んでも無理やり喫煙することはできます。あくまでも禁煙の補助をしているのが薬であって、第一番に大切なことは御自身の喫煙しようという気持ちです。
禁煙外来
  また、合計36週間の間に5回の診察を受ける必要がありますが、タバコを吸わなくなったとしても全5回、36週間の治療を全て受けて禁煙完了となります。決して、途中で中断してしまわないようにしてください。
よしひさ内科|原田院長
お問合せはTEL: 03-5327-5577
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