注意が必要な食品 | 素手で調理した食品(お弁当、おにぎり、サンドイッチ) | |||
概要 | ブドウ球菌は、人間の皮膚に常に存在している細菌です。細菌は手などから食品へ付着し増殖します。 | |||
潜伏期間 | 30分~6時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
〇 | 〇 | 〇 | ||
嘔吐・下痢・腹痛が主症状です。 1日1回~数回で終わることがほとんどです。 | ||||
症状が続く期間 | 発病から1~3日で回復に向かいます。 | |||
予防のポイント | ・手を消毒する 手洗い後に、アルコールで手の消毒もしましょう。 ・素手で調理した食品の残り物は、再加熱しても食べない ブドウ球菌は熱に強く、加熱しても死滅しません。 疑わしいものは食べずに破棄しましょう。 |
注意が必要な食品 | 加熱されていない魚介類(さしみ、しらすなど) | |||
概要 | 腸炎ビブリオは海中に常に存在する細菌です。この食中毒は夏~秋にかけて多発します。 | |||
潜伏期間 | 8~24時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | △ | 〇 | 〇 | |
嘔吐がある場合は1日1回~数回で終わることがほとんどです。下痢は1日数回~10回以上続きます。 | ||||
症状が続く期間 | 発病から12時間ほどで回復に向かいます。 | |||
予防のポイント | ・調理時によく加熱する ・低温で管理する |
注意が必要な食品 | 鶏卵、鶏肉 ※夏場の自家製マヨネーズも要注意 | |||
概要 | サルモネラ菌は動物が常に保持している細菌です。 | |||
潜伏期間 | 6~72時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | 〇 | 〇 | 〇 | |
38度~40度の発熱があり、時に血便がでる場合もあります。 | ||||
症状が続く期間 | 発病から1~2日で回復に向かいます。 | |||
予防のポイント | ・調理時によく加熱する ・生肉は食べない ・鶏卵は分別して保管する サルモネラ菌が鶏卵の表面に付着している場合があります。冷蔵庫内では、鶏卵を他の食べ物と接触させないように保管しましょう。 |
注意が必要な食品 | 生肉(鶏、牛、豚) | |||
概要 | カンピロバクターは、動物が常に保持している細菌でサルモネラ菌と似た特徴があります。 | |||
潜伏期間 | 2~7日 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | △ | 〇 | 〇 | |
下痢がとまった後、断続的に腹痛が数日間続く場合があります。 | ||||
症状が続く期間 | 不明 | |||
予防のポイント | ・生肉は食べない ・手を消毒する 手洗い後に、アルコールで手の消毒もしましょう。 |
注意が必要な食品 | 作りおきした料理 ※学校給食なども | |||
概要 | ウェルシュ菌は、人や動物の鼻などにいる細菌です。冷蔵、冷凍された作りおきの料理に付着していた場合、再度加熱した時に増殖します。 | |||
潜伏期間 | 5~24時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | 〇 | 〇 | ||
症状が続く期間 | 発病から1~2日で回復に向かいます。 | |||
予防のポイント | ・調理時によく加熱する 調理時に十分加熱していれば、菌を死滅させることができます。 ・素手で調理した食品の残り物は、再加熱しても食べない 疑わしいものは食べずに破棄しましょう。 |
注意が必要な食品 | 加工された保存食品(ソーセージ、真空パック食品、瓶詰め食品) | |||
概要 | ボツリヌス菌は熱の通っていない保存食にいる細菌です。熱に弱く、加熱さえすれば防ぐことができます。 | |||
潜伏期間 | 5~72時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | ||||
呼吸困難、ものが2重に見える、うまく話すことができなくないなどの神経症状が起こります。 | ||||
症状が続く期間 | 不明 | |||
予防のポイント | ・調理時によく加熱する 調理時に十分加熱していれば、菌を死滅させることができます。 |
注意が必要な食品 | 肉・生乳・野菜・井戸水など原因となる食品は多種に渡ります。 | |||
概要 | 病原性大腸菌(O-157)は人や動物の腸管内にいる細菌です。幼児やお年寄りが病原性大腸菌(O-157)の食中毒になると脳症などが併発し、死に至る恐れがあります。 | |||
潜伏期間 | 4~72時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
△ | △ | 〇 | 〇 | |
時に血便がでる場合もあります。 | ||||
症状が続く期間 | 不明 | |||
予防のポイント | ・調理時によく加熱する 調理時に十分加熱していれば、菌を死滅させることができます。 ・水質検査の実施を確かめる 利用している水の水質検査が実施されているか確かめましょう。 |
注意が必要な食品 | 加熱されていない貝類(生カキ) | |||
概要 | ノロウイルスは貝類が保持しているウイルスです。近年では、便や嘔吐物で排出されたウイルスによる2次感染が増加中です。冬を中心に流行します。 | |||
潜伏期間 | 12~48時間 | |||
症状 | 吐き気・嘔吐 | 発熱 | 下痢 | 腹痛 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
症状が続く期間 | 不明 | |||
予防のポイント | ・貝類を生で食べない ・手を消毒する 手洗い後に、塩素系洗剤で手の消毒もしましょう。 |